アカメガシワやササなど剪定作業で出た枝を運び込む府立植物園と市動物園の職員(京都市左京区・市動物園)

アカメガシワやササなど剪定作業で出た枝を運び込む府立植物園と市動物園の職員(京都市左京区・市動物園)

届けられた枝の葉を食べるゾウ

届けられた枝の葉を食べるゾウ

 京都市左京区の府立植物園と同区の市動物園は、剪定(せんてい)で切り取った枝や動物のふんなどそれぞれで発生した不要物を交換し有効活用する取り組みを進めている。ごみの減量や経費削減、動物の飼育環境向上にも役立っている。

 両園は京都水族館(下京区)や市青少年科学センター(伏見区)と4園館連携協定を結び、合同イベントの開催などさまざまな事業を協力して実施している。その一環で昨年までは不定期に行っていた不要物の交換を今年4月から1カ月に1回ほどの定期実施に切り替えた。
 交換では植物園の職員が園内の樹木の剪定作業で出た枝や幹を2トントラックに積んで動物園に運ぶ。その代わりに動物園で飼育するゾウやシマウマのふんで作られた堆肥を持ち帰る。届ける枝や幹については種類や形状など動物園の要望に添うとともに毒性や散布された薬剤がないよう気を付けて選んでいるという。
 動物園では葉が付いている枝やササはゾウやキリンなどの餌にし、太い枝や幹は鳥やサルなどの飼育室内の止まり木や遊具として利用している。
 植物園の西原昭二郎副園長は「肥料の購入費や枝の処分費など経費削減にもなっており、現場レベルでの連携が進んでいる」と取り組みを評価する。市動物園・生き物・学び・研究センターの山梨裕美主席研究員は「新鮮な葉や枝を動物に与えることができる。動物の飼育環境の面からも大変ありがたい」と話している。