舞鶴を音楽のまちで発信したい。そんな思いを込めた「舞鶴ミュージックコミッション(舞鶴MC)」を舞鶴市などが設立し来月で1年になる▼映画のロケ地を誘致するフィルムコミッション(FC)の音楽版。コンサート会場やビデオのロケ地、部活動の合宿場として舞鶴を売り込む。コンサートプロモーターズ協会やオリコンのグループ会社も協力、全国でも先駆け的な存在だ▼関西にはこれらの場所が少ないとの声を観光と結び付けた。市内には国の重要文化財の赤れんが倉庫群や港、山あいの公園と候補地は豊富だ。海の幸をはじめとしたグルメもPRし、1年間で13件の相談を受け、5件の音楽ビデオの撮影につながった▼「街を歩いても音楽が感じられない」。業界関係者による現地視察などで厳しい指摘もあったという。海の見えるロケーションが好評の一方、受け入れ態勢や認知度アップとまだまだ課題は山積する▼ただ舞鶴では15年以上になるFCの活動や2010年まで20年続いた赤煉瓦(れんが)ジャズ祭の実績がある。一過性で終わらせない地道な取り組みが必要だ▼近年は人気ゲームの「聖地」としてファンが企画するイベントに全国から来場者が毎回押し寄せ、2月にはJRが初めて臨時列車を走らせた。舞鶴を音楽でも聖地にとの夢は広がる。