デイサービスやグループホームの利用者らに行われている出張販売。まんじゅうやパンなどがすぐになくなる人気ぶりという(南丹市美山町高野・美山こぶしの里)

デイサービスやグループホームの利用者らに行われている出張販売。まんじゅうやパンなどがすぐになくなる人気ぶりという(南丹市美山町高野・美山こぶしの里)

 京都府南丹市美山町の生活支援総合センター「美山こぶしの里」が、デイサービスを利用する高齢者などを対象に、町内の商店などを招き、日用品や食料品を出張販売してもらう取り組みを始めた。一人では買い物に行くことが困難な利用者から「自分で商品を選んで買い物ができる」と好評を得ている。

 こぶしの里の周辺はスーパーなどの店が少なく、買い物をすることが難しい利用者も多い。施設を運営する社会福祉法人「七野会」(京都市北区)が、町内の3事業者に依頼し、9月から始めた。それぞれ2カ月に一度、もしくは季節の変わり目に食料品や日用品、衣料品などを届ける。

 鶴ケ岡地区で食品などを扱う「たなせん」は、パンやのどあめ、菓子類などを車に積んで施設を訪問。10月中旬の販売では、まんじゅうがすぐに売り切れになる人気ぶりだった。

 地域住民も購入できるが、施設利用者は代金が後日払いとなっている。カップ麺やブドウなどを購入した女性(92)は「商品が変わるから毎回何があるのか楽しみにしている。自分一人では買い物に行けないからとても助かっている」と喜んでいた。

 同センターは「買い物をしている利用者は目がきらきらとしている」といい、「10キロ離れた場所に行かないと買い物ができない地域。暮らしやすい地域になればと思う」と話している。