「いろは松」にこもを巻き付け、冬に備える作業員ら(彦根市金亀町・彦根城)

「いろは松」にこもを巻き付け、冬に備える作業員ら(彦根市金亀町・彦根城)

 彦根城(滋賀県彦根市)でこのほど、マツを害虫から守る「こも巻き」が行われた。作業員14人が天守広場や中堀沿いのマツ約100本にこもを巻き付け、冬の到来に備えた。


 こも巻きは、害虫・マツカレハの幼虫が落ち葉などに潜り込んで越冬する習性を利用し駆除する手法で、江戸時代から続く。啓蟄(けいちつ)に当たる来年3月5日ごろにこも外しを行う予定にしている。
 作業の行われた8日午前9時ごろ、最高樹齢300年の老木をはじめ、幹周り2.5メートルの「いろは松」が立ち並ぶ中堀沿いで、彦根城管理事務所の作業員が2人一組になり、わらを手編みした幅60~90センチ、長さ60~320センチのこもを慣れた手つきで幹の周囲に巻き、ひもで固定した。
 同事務所の辰巳清所長は「風物詩として親しまれている。彦根に冬が近づいている合図を感じてほしい」と話した。