コンクリートごとクレーンでつるされ、トラックに乗せられるど根性マツ

コンクリートごとクレーンでつるされ、トラックに乗せられるど根性マツ

橋桁のコンクリートの隙間から幹を伸ばしていた河合橋のマツ(2020年12月撮影)

橋桁のコンクリートの隙間から幹を伸ばしていた河合橋のマツ(2020年12月撮影)

河合橋のコンクリート部分に根を張っていた「ど根性マツ」。コンクリートの塊ごと移植された(京都市左京区・河合橋)

河合橋のコンクリート部分に根を張っていた「ど根性マツ」。コンクリートの塊ごと移植された(京都市左京区・河合橋)

 コンクリートに根を張った「ど根性マツ」がお引っ越し―。京都市左京区の高野川に架かる河合橋に生えたクロマツが8日夜、歩道の拡幅工事に伴い、近くの通称「鴨川デルタ」北側の京都府立鴨川公園に移植された。根元周辺のコンクリートごとの大移動となったが、新天地でもうまく育つかは未知数という。再び「ど根性」を見せてくれるのか、根気強くマツのみだ。

 マツが生えていたのは、世界遺産・下鴨神社や京阪電気鉄道の出町柳駅からほど近い橋の北東側。欄干の土台部分の隙間から、外側へ水平方向に2メートルほど幹を伸ばしていた。樹齢は不明だが、10年以上前からその存在は知られており、周辺から飛んできた種が偶然入り込んだとみられる。厳しい環境でもけなげに成長を続け、住民の間で「ど根性マツ」の愛称で親しまれてきた。

 一方、京都市は橋の歩道の拡幅工事を数年前から進めており、マツを放置することができなくなった。住民らから保存を求める声が上がる中、京都府や樹木医とも相談し、約70メートル離れた府立鴨川公園への移植を決めた。