滋賀県警本部(滋賀県大津市)

滋賀県警本部(滋賀県大津市)

 今夏に大津市の無職少年(18)が自宅で妹=当時(6)=を暴行し死亡させた事件に絡み、同居していた兄妹の40代の母親が事件当時、覚醒剤や大麻など複数の違法薬物を所持していた疑いが強まったとして、滋賀県警が覚醒剤取締法違反(所持)などの疑いで、母親を逮捕していたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。母親は逮捕時、容疑を否認したという。

 少年について大津家裁は、生育状況や兄妹がネグレクト(育児放棄)状態だった家庭環境などから、保護処分とした。

 捜査関係者の説明では、妹が8月1日に死亡した事件の後、県警が自宅を家宅捜索したところ、覚醒剤や注射器などを発見したという。県警が少年の家庭状況を調べる中で、母親の薬物所持の疑いが浮上した。

 捜査関係者によると、母親は8月上旬、大津市内の自宅で、覚醒剤と大麻など複数種類の違法薬物を所持した疑いが持たれている。

 妹の死を巡り、少年は7月下旬~8月1日、自宅で妹を殴ったり蹴ったりし、外傷性ショックで死亡させたとして、傷害致死の疑いで8月4日に逮捕された。

 少年法では、16歳以上が故意の犯罪行為で被害者を死亡させた場合、原則として検察官送致(逆送)されるが、大津家裁は少年の生育状況や事件当時の家庭状況などから、少年を「第1種少年院」送致とする保護処分にした。

 家裁によると、母親は7月ごろから自宅に帰らない日が増え、妹が死亡するまでの7日間は一度も自宅に帰らなかった。児童相談所などの公的機関は、兄妹がネグレクト状態下にあったことを認識しながら、一時保護などの措置を取らなかったため、少年が1人で家事や妹の世話をすることになったとした。