表の数字の単位は百万円。▲は減

表の数字の単位は百万円。▲は減

 島津製作所が8日発表した2019年9月中間連結決算は、純利益が前年同期比2・6%増の132億円だった。主力の計測機器が国内で好調だったほか、医用、航空機器も伸び、売上高とともに前年に続いて中間期で過去最高を更新した。

 計測機器は、国内で官公庁や化学、食品向けに液体クロマトグラフが、製薬向けに質量分析計が好調で、欧州や東南アジアも伸び増収。一方、好調だった中国が環境計測機器の特需の反動で、北米は臨床用の質量分析システムが低調で、それぞれ減少した。

 医用機器は海外で減少したが、消費増税前の駆け込み需要もあり国内の伸びが上回った。航空機器は北米の中・小型機や国内の防衛省向けが伸び、黒字化した。

 半導体製造装置のターボ分子ポンプが大きく落ち込み、産業機器のみ減収となった。

 前年同期の為替差益が差損に転じ、経常減益だった。

 下期は第5世代(5G)移動通信システムなど半導体関連で新たな需要があり産業機器は回復基調を見込む。米中での計測機器の落ち込みは部分的とみて、収益とも過去最高を見込む通期の業績予想は据え置いた。

 大阪市内で記者会見した上田輝久社長は「これまで全体的に伸びていたが、今回は分野や地域により濃淡がある。計測、医用機器を中心に好調な分野に注力したい」と話した。