NISSHAは8日、医薬品メーカーのゾンネボード製薬(東京)を買収すると発表した。今月下旬をめどに完全子会社化し、医薬品事業に新規参入する。薬剤の生産加工技術を取り込み、フィルム状製剤を新たな収益源に育てる。

 ゾンネボード社は1941年創業。耳鳴り緩和剤や虫歯予防剤などの自社開発の医薬品・医薬部外品を製造販売する。2018年9月期の売上高は約10億円。

 薬剤の生産技術や品質管理のノウハウを吸収する一方、NISSHAの強みである印刷・コーティング技術を生かして今後の市場拡大が見込めるフィルム状製剤を開発する。近年強化する医療機器に続き、医薬品領域にも進出してデバイス事業に集中する収益構造を多角化する狙い。

 また、心血管用カテーテル向け容器を手掛けるアイルランドの医療機器メーカーと、食品包装などの蒸着紙を製造販売する独メーカーの海外2社の買収計画も発表した。ともに年内完了の見込みで、計3社の株式取得に投じる費用は約55億円。