南丹市役所

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 京都府南丹市の市選挙管理委員会が投票区を再編し、投票所を68カ所から37カ所に減らす案をまとめた。立会人などを確保する負担を軽くし、経費節減につなげる。投票率の低下を招かないよう投票所が遠くなる一部地域には、臨時的に投票できるようにする「移動期日前投票所」を設けて配慮するとしている。ただ半減に近い大規模な削減案で、高齢者が多い地域などへの影響は大きい。

 市では園部、八木、日吉、美山の旧4町が2006年に合併する前の投票区を維持してきた。これまで1投票所に2人以上の職員と、立会人らを配し、人員確保に不安があった他、事務費もかさんでいたという。

 再編案は施設のバリアフリーの状況や人口減、投票所への距離などを考慮して作った。山あいにある美山町芦生の場合、投票所は地元公民館から約8キロ離れた同町田歌の施設に変わる。移動手段を持たない人らに配慮し、地元公民館に投票に必要な資材を持ち込み、移動期日前投票所を一時的に設けることなどを検討している。投票所が遠くなる一部地域には同様の対応を取る。

 移動期日前投票所を除く投票所の箇所数は、園部が16から11、八木が16から10、日吉が15から6、美山が21から10となる予定。住民の意見を踏まえて内容を最終決定する考えで、いつの選挙から適用するかは未定という。

 府選管によると、府内の2021年衆院選の投票所は992カ所で、平成の大合併前の00年比で33カ所減った。担当者は「一気に2桁を減らすような相談は近年ない。南丹市のように、これだけ減らすのは聞いたことがない」と話す。削減は全国で進んでおり、総務省のまとめでは、衆院選の場合は00年の約5万3400カ所から、21年には13%減の約4万6500カ所(速報値)になった。