本堂にグランドピアノを置いてコンサートが開かれた黄檗売茶流文化祭(宇治市五ケ庄・万福寺)

本堂にグランドピアノを置いてコンサートが開かれた黄檗売茶流文化祭(宇治市五ケ庄・万福寺)

 京都府宇治市の万福寺でこのほど、煎茶道黄檗売茶流の文化祭が初開催された。本堂にグランドピアノを置いてコンサートを行い、音楽や華道など、お茶を通じて多彩な文化に触れる催しとなった。

 万福寺では毎年、全国煎茶道大会を実施しているが新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年連続中止となった。お茶の稽古をしている人たちの発表の場がほとんどなくなったことを受け、何らかの形で茶会や催しを思案していたという。

 主催者である黄檗売茶流の中澤孝典家元(45)は「お茶をきっかけに、ピアノやいけばななどいろんな世界を知ってもらいたいと思った。本来出会う文化のないものが接することで化学反応を起こし、面白いものが生まれる」と話した。

 1661年の開創以来、万福寺の本堂にグランドピアノを設置したのは今回が初めて。法堂や回廊で12席の茶席が行われる中、童謡やクラシックの音色が響いた。