2年ぶりに産卵が確認されたウミウ。つがいが交代で卵を温めている(京都府宇治市)=宇治市観光協会提供

2年ぶりに産卵が確認されたウミウ。つがいが交代で卵を温めている(京都府宇治市)=宇治市観光協会提供

澤木万理子鵜匠

澤木万理子鵜匠

 宇治市観光協会(京都府宇治市)は19日、「宇治川の鵜飼」のウミウが2年ぶりに産卵したと発表した。有精卵の場合、ふ化まで1カ月ほどかかるという。

 2014年の国内初の人工ふ化から4年連続で産卵していたが、昨年は確認されなかった。今年は餌を減らして繁殖行動を活発化させたり、巣の材料になる小枝やわらを増やしたりと工夫した。

 18日午前8時、今年初めての卵を発見。大きさは縦6・2センチ、横3・9センチで重さ54・1グラム。これまではふ卵器で温めていたが、小屋が広くなるなど環境整備に伴い、今回初めて親鳥に一定期間育てさせることにした。現在はつがいが交代で抱卵しているという。

 同協会によると、ウは日を置いて計4~5個の卵を産む。つがいはもう1組いて、産卵が期待されるという。澤木万理子鵜匠は「昨年は卵を産まず心配していたのでほっとしている。親鳥が育てるのを間近で観察できるのは珍しく、温度や湿度といった適切な環境も知ることができる。しっかりとサポートしたい」と話している。

 同協会によると、これまで人工ふ化で産まれ、育ったウは計9羽。うち4羽が鵜飼デビューしている。