ライオンの置物があった場所に、目撃情報を求める張り紙をした矢倉さん。「大切な品なので返してほしい」(京都市上京区・ライオンキッチン)

ライオンの置物があった場所に、目撃情報を求める張り紙をした矢倉さん。「大切な品なので返してほしい」(京都市上京区・ライオンキッチン)

重さ30キロ近くというライオンの置物。店のシンボルとして街の人にもかわいがられていた(京都市上京区・ライオンキッチン)

重さ30キロ近くというライオンの置物。店のシンボルとして街の人にもかわいがられていた(京都市上京区・ライオンキッチン)

 京都市上京区の出町桝形商店街内の洋食店「ライオンキッチン」で16日未明、店前に飾られていたライオンの置物が盗まれた。今年2月の開店時に設置し、店のシンボルとして商店街の人々にかわいがられていたといい、店主は「もし見つけた人がいたら連絡を」と呼び掛けている。

 店主の矢倉大介さん(42)によると、置物はインドネシア・バリ島で作られたチーク材の木彫りで、全長約120センチ、重さ約30キロ。16日午前0時ごろまでは店前にあったが、午前1時25分ごろ帰宅しようと店を出た際、なくなっていることに気付いた。

 店は寺町通に面しており、矢倉さんは「以前から置物に目を付けていた何者かが、店に車を横付けして、複数人ですばやく持ち去ったのではないか」と推測する。

 矢倉さんは2012年に大阪市西区で「ライオンキッチン」を開店。「ライオンは欧州では力の象徴。力のある店にしたいとの思いを込めて名付けた」といい、置物は店名にちなんで友人から開店祝いとして贈られた大切な品だった。店内に飾っていたが、新型コロナウイルス禍で売り上げが減ったことなどから、今年2月に現在地に店を移転。店前に飾ったところ、近所の子どもが頭をなでるなど人気者になりつつあったという。

 矢倉さんは京都府警上京署に防犯カメラの確認などを依頼し、ライオンを置いていた台に目撃情報を求める張り紙をした。「京都でいい人、いい場所に巡り合えて幸せに感じていたのでとても残念。不思議と盗んだ人を恨む気持ちはなく、ただ早く返してほしい」と話している。