ソフトボール教室で子どもたちの練習を笑顔で見守る田本さん(左から2人目)=京都市右京区・わかさスタジアム京都

ソフトボール教室で子どもたちの練習を笑顔で見守る田本さん(左から2人目)=京都市右京区・わかさスタジアム京都

 ソフトボールのシドニー五輪銀メダリストの田本博子さん(47)=嵯峨中教諭=が子どもたちに競技の魅力を伝える「ソフトボール教室」がこのほど、京都市右京区のわかさスタジアム京都で行われた。田本さんは経験を基に「うまくなるために、いろいろな人にパワーをもらった。周りの人を大切にしていると自分にもチャンスが巡ってくる」と語りかけた。

 田本さんは京都市南区出身。祥栄小4年で競技を始め、明徳商業高(現京都明徳高)から実業団の日立ソフトウエアに入団。日本代表では外野手として2000年シドニー五輪銀メダル、コーチとして08年北京五輪金メダルに貢献した。

 身長149センチと小柄で高校時代に全国大会出場の実績もなかった田本さんは、実業団で最初の4年間試合に出られなかった日々を紹介。「練習はもちろん、ご飯を食べる時、あいさつする時も全力で取り組んだ。それを見ていた先輩が私の背中を押してくれたおかげで、試合に出て結果を出すことができた。たくさんの人に支えられて私はこの場所にいる」と熱く語った。

 北京五輪では選手全員が「ありがとうを言葉にする」という習慣を徹底していたといい、「感謝の言葉を増やしてマイナスの発言は減らした。そうすればチームにはプラスしかなくなる。目標は金メダル獲得ではなく、世界一になって皆さんに喜んでもらうことだった」と振り返った。

 教室に参加した吉田侑和さん(12)=木津川市=は「私も周りの人に応援してもらえるような人になりたい」と話していた。