開眼供養の法要を終えて安置された四体の福神(下の白い像)と、並んで立つ大久保さん(大津市園城寺・水観寺)

開眼供養の法要を終えて安置された四体の福神(下の白い像)と、並んで立つ大久保さん(大津市園城寺・水観寺)

 仏師を志す高校3年生が、七福神のうち四つの福神像を制作した。福神像は、このほど大津市園城寺町の三井寺境内の水観寺護摩堂に奉納され開眼供養が営まれた。福神を前に、参列者が新型コロナウイルス禍の収束などを祈った。


 制作したのは長野市在住の大久保汰佳(たいが)さん(18)。奈良・興福寺の千手観音像を本で見たのをきっかけに、5歳から仏像を作るようになった。昨年6月に三井寺に参拝したのを縁に、恵比寿(えびす)、福禄寿、布袋、寿老人の4体を制作、奉納することにした。いずれも粘土製で高さ約35センチ。3カ月かけて今年1月に完成させた。


 法要では、大久保さんが同席する中、堂内で福家俊彦長吏ら僧侶5人が読経し、4体に魂を込めた。堂内には毘沙門天と弁財天、大黒天が安置されており、今回の奉納で七福神がそろった。福家長吏は「目に見えない神仏の世界に通じる大切な橋渡しとしてお参りしていただけたら」と話した。


 仏師の道を究めるため、大久保さんは今年7月に出家得度しており、来春からは種智院大(京都市伏見区)で学ぶという。「福の神の笑い声が聞こえるような表情で笑顔になり、元気になってほしい」と話した。