最後に上げられる片岡仁左衛門さんのまねき(25日午前9時1分、京都市東山区・南座)

最後に上げられる片岡仁左衛門さんのまねき(25日午前9時1分、京都市東山区・南座)

 京都・南座(京都市東山区)の「顔見世興行」を前に、東西の歌舞伎俳優の看板を劇場正面に飾る「まねき上げ」が25日、行われた。京都育ちの人間国宝、片岡仁左衛門さん(77)ら計54枚の看板が掲げられ、近づく師走へ雰囲気をもり立てた。

 まねき看板は、上方の役者を正面中央から西側(南座に向かって右側)に、江戸系の役者を東側(左側)に並べるのが通例。今年の顔見世は、昨年11月に88歳で亡くなった上方歌舞伎の象徴・坂田藤十郎さんの追善演目が並び、藤十郎さんの子息である中村鴈治郎さん(62)、中村扇雀さん(60)らの名前が西側に並んだ。

 東側には中村梅玉(ばいぎょく)さん(75)、中村芝翫(しかん)さん(56)、松本幸四郎さん(48)らの看板が上がった。

 午前9時、最後に残された仁左衛門さんの看板が西の上段一枚目(筆頭)の位置に上がり、南座の小林雄次郎支配人が清めの塩をまいて興行の成功を祈った。
 今年の顔見世は12月2~23日。新型コロナウイルス禍の影響もあり、例年の昼夜2部制を、昨年に続き3部制に変えて開く。