京都地裁

京都地裁

呉座勇一氏

呉座勇一氏

 会員制交流サイト(SNS)上で不適切な発言を繰り返したことで無期雇用資格を取り消されたのは不当だとして、ベストセラー「応仁の乱」などで知られる国際日本文化研究センター(京都市西京区)の元助教、呉座勇一氏が、同センターを運営する人間文化研究機構(東京)に対し、無期雇用の地位確認を求めた訴訟の第1回口頭弁論が25日、京都地裁(池田知子裁判長)であった。同機構側は請求棄却を求めた。

 訴状によると、呉座氏は2016年、任期付きの教員として採用され、今年10月から任期のない定年制の資格を与えて助教から准教授に昇格する決定を1月12日付で受けた。しかし、公開範囲を限定した個人のツイッターアカウントで、特定の女性研究者をおとしめるような投稿を長期にわたって続けていたことが3月に発覚。この問題などを理由に8月、再審査の結果として資格の付与を取り消す通知を受けた。

 呉座氏側は、資格の付与は正社員としての採用決定に相当し、取り消しは実質的な解雇に当たると主張。SNS上での不適切発言は懲戒解雇の理由としては程度が軽いなどとして、解雇権の乱用だと主張する。

 この問題を巡って呉座氏は9月に同機構から停職1カ月の懲戒処分を受けたが、懲戒処分の標準例に照らして著しく重いとして、同機構に処分の無効確認を求める訴えも京都地裁に起こしている。