約100年前に使われていた酵母で醸造した純米吟醸酒「伝匠月桂冠 百年酵母仕込み」

約100年前に使われていた酵母で醸造した純米吟醸酒「伝匠月桂冠 百年酵母仕込み」

 月桂冠(京都市伏見区)は、約100年前に酒造りに使われていた伝統の酵母による純米吟醸酒「伝匠月桂冠 百年酵母仕込み」を発売した。低温でじっくり醸した甘酸っぱい香りとジューシーな味わいの原酒。3千本限定で販売する。

 1912年に当時の大蔵省醸造試験所が同社の酒蔵から採取した酵母を採用。「きょうかい2号酵母」として17~39年に日本醸造協会から頒布された酵母で、香りがよく雑味の少ない良酒を醸したが、繊細で発酵力が弱く、大量生産に適した酵母に取って代わられたという。

 同社は頒布から100周年の2017年にこの酵母を使った酒造りを再開。府内の酒造メーカー限定使用の府内産の酒米「祝」と、京都・伏見の名水「伏水」を用い、低温で36日間かけて醸造した。

 リンゴやパインのような香りと、やさしい甘みとほどよい酸味が調和する濃醇(のうじゅん)甘口。イチゴやスイカに匹敵する糖度だが、後味はさっぱりで洋食やデザートにも合う。

 飲食店や百貨店、インターネット通販など販路を限る。720ミリリットル入りで、参考小売価格は2700円。