民家の玄関先の地面をわらの束でたたく子どもたち(亀岡市畑野町)

民家の玄関先の地面をわらの束でたたく子どもたち(亀岡市畑野町)

 田の神に感謝し、秋の終わりを告げる子どもの伝統行事「亥(い)の子(こ)」が10日夜、京都府亀岡市畑野町土ケ畑地区で営まれた。子どもたちが家々の玄関前の地面をわらの束でたたいて回った。

 亥の子は11月の亥の日に行われ、多産のイノシシにあやかって、子孫繁栄を願ったとされる。かつては多くの農村部で見られ、ぼた餅を作って食べる習慣と共にあったが、今では珍しくなった。

 土ケ畑地区ではこの日、幼児や小学生の男女7人が参加。おぼろ月夜の下、大人たちと地域の約20軒を回り、「亥の子のぼた餅、祝いましょう。一つや二つじゃ足りません。おひつにいっぱい祝いましょう」「福の神、舞い込め、舞い込め」と歌いながら、わら束で地面をたたいた。

 区長の辻村修二さん(62)は「子どもが少ない中で伝統の灯を絶やさないよう続けていきたい」と話した。