囲碁の最年少プロ棋士、仲邑菫(なかむらすみれ)初段(10)が22日、公式戦の初対局で敗れた。大阪市北区の日本棋院関西総本部で打たれた第29期竜星戦の予選で、同じく公式戦初戦となる大森らん初段(16)が、174手までで白番中押し勝ちした。同棋院によると仲邑初段の10歳1カ月での初対局は史上最年少記録。

 黒番の仲邑初段は序盤から軽快に打ち進め、一時攻勢となった。しかし中盤、中央の攻防で大森初段に反撃されて守勢に回ると、仲邑初段はうつむき加減で手が進まなくなり、最後は大差で押し切られた。

 注目棋士のデビュー戦とあって、竜星戦を主催するCSの囲碁・将棋チャンネルが対局の模様を特別に生中継し、大広間に特設された対局スタジオには新聞とテレビの40社約100人が集まった。

 立会人を務めた後藤俊午九段(52)は「これだけの注目を集める中、両対局者とも立派に打ってくれた。大森初段の好局で、仲邑初段は少し重圧がかかったかもしれない」と講評した。