琵琶湖の水位低下で出現した広大な砂浜(11月18日、大津市内)

琵琶湖の水位低下で出現した広大な砂浜(11月18日、大津市内)

 滋賀県は29日、琵琶湖の水位低下を受け、湖辺環境や県民生活への影響調査の結果を公表した。景観悪化のほか、船舶航行や漁業に支障が出ていることが分かった。一方、農業や水質への影響は見られないという。

 県は、水位がマイナス65センチに達した17日に、交通や農林水産、商工観光など県の各部局の課長ら44人で構成する「水位低下連絡調整会議」を設置。24日までに担当分野の影響を調べていた。

 その結果、湖辺域全体で水草やごみの浮遊が見られたほか、港で岸壁と船舶の高低差が大きくなり、乗降や荷物の積み降ろしに支障が出ていた。漁業面では、漁船のスクリューが湖底を打って破損したり、南湖や瀬田川のシジミ漁では漁具が使いにくくなったことで、漁獲量が減少したりする影響が確認された。

 一方、琵琶湖の水質や農作物、上水道・工業用水の取水などで目立った影響は認められなかったという。

 22日にまとまった雨が降って以降は、定期的に雨天となり、この10日間の水位はマイナス67~69センチと横ばいで推移している。県は今後、マイナス75センチとなった時点で「渇水対策本部」を設け、県民に節水を呼び掛けるかなどを議論する方針。流域政策局は「さらに低下した場合の影響を懸念しており、その時々で調査を行い状況把握に努めたい」とする。