京都地裁

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 京都大桂キャンパス(京都市西京区)の設備工事を巡る贈収賄事件で、収賄の罪に問われた京大工学研究科管理課の元技術職員の男(31)=滋賀県東近江市=の判決公判が30日、京都地裁であった。赤坂宏一裁判官は「職務の公正と社会一般の信頼が大きく侵害された」として懲役1年6月、執行猶予4年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

 判決によると、昨年5月~今年7月、京大が随意契約で発注する桂キャンパスの給排水・空調設備工事について、見積書を取る業者に滋賀県竜王町の業者を選ぶ謝礼として、6回にわたり清掃用の機械など9点(約25万円相当)を受け取った。

 判決理由で赤坂裁判官は、見積もり先の選定権限があることを悪用して特定業者に多くの仕事を受注させて懇意になり、賄賂を受け取って私腹を肥やした責任は重いと指摘。一方、犯行を認めて反省し、勤務先を退職しているなどの事情も考慮して刑の執行を猶予した。受け取った機械など9点については求刑通り没収を命じた。