舟橋聖一文学賞に選ばれた砂原浩太朗さん(右)、内村佳保さん=講談社提供

舟橋聖一文学賞に選ばれた砂原浩太朗さん(右)、内村佳保さん=講談社提供

 滋賀県彦根市は30日、第15回舟橋聖一文学賞に、神奈川県の小説家砂原浩太朗さん(52)=写真右、講談社提供=の「高瀬庄左衛門御留書(おとどめがき)」を、第33回舟橋聖一顕彰青年文学賞に東京都の会社員内村佳保さん(28)=同左=の「七秒のユニゾン」を選んだと発表した。

 両賞は、江戸幕府大老で彦根藩主井伊直弼の生きざまを描いた「花の生涯」の作者、故舟橋氏の業績をたたえて創設された。

 文学賞は1年以内の既刊本が対象。砂原さんの作品は、今年の第9回野村胡堂文学賞と第11回本屋が選ぶ時代小説大賞も受賞し、第165回直木賞候補にもなった。江戸時代、ある藩で農民を管理する郡方を務める中級武士の庄左衛門が妻子を亡くし暮らす中、藩の政争に巻き込まれるストーリー。

 13~30歳を対象とした青年文学賞は全国から40作の応募があった。内村さんの作品は青春小説で、中学2年の男子生徒が病を抱える転校生の女子と出会い、クラスメートからのいじめに苦しみながらも将来を見つめる。

 授賞式は12月25日、市役所で行われる。