新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が世界各地で急拡大している。日本でも感染者が初確認されたことが30日、明らかになった。まだ分かっていることは少ないが、感染力や免疫回避に関する懸念がある。現時点で判明しているオミクロン株の特徴について中屋隆明・京都府立医科大教授(ウイルス学)に聞いた。

 ―わずか数日のうちに欧州などで感染が相次ぐ。

 「まだ情報量が少なく、実際の感染力を評価できるのは先になる。ただ、初めて報告された南アフリカでは、従来の新型コロナがある程度広がっていた。このような地域で新たな変異株が出てくるということは、従来株を駆逐するほどの感染力を持っていると推測できる。これまでに獲得した免疫が十分に働かなくなる可能性もある。世界保健機関(WHO)は最も警戒レベルが高い『懸念される変異株(VOC)』に指定しており、今の段階ではかなり懸念しなければならない対象だ」