大津地裁

大津地裁

 滋賀県守山市今浜町の旧野洲川河川敷で昨年3月、近くの無職女性(58)の切断された胴体が見つかった事件で、殺人と死体遺棄、死体損壊の罪で起訴された長女の看護師(33)の裁判員裁判の公判前整理手続きが11日、大津地裁で開かれた。弁護側は、死体遺棄と死体損壊の罪については、心神喪失または心神耗弱状態だったとして、責任能力を争う方針を明らかにした。殺人罪については無罪を主張する。

 弁護側によると、被告は、死体遺棄と死体損壊罪を昨年8月の初公判で認めているが、その後に専門医の診断で精神疾患の疑いが指摘された。今後の公判では、専門医への証人尋問や被告人質問を行い、責任能力が当時なかったか限定的だったことを立証する、という。殺人罪については、被告が「母は自ら自分を傷つけて亡くなった」と否認している。

 起訴状では、昨年1月19~20日ごろ、守山市内の母親宅で、母親を何らかの方法で殺害し、同3月10日までに遺体をのこぎりなどで切断し、近くの河川敷に投棄するなどした、としている。

 初公判で、被告は死体遺棄と死体損壊の罪について「事実に間違いない」と認め、殺害は否定した。その後、同10月に殺人罪で追起訴され、公判は約1年3カ月にわたって開かれていない。弁護側によると、次回公判は来年2月ごろに開かれ、同3月末までに判決が言い渡される見通し。