大正時代まで出産に使われた産屋を見学するギリランドさん(右)=福知山市三和町大原

大正時代まで出産に使われた産屋を見学するギリランドさん(右)=福知山市三和町大原

 安産の聖地として知られる京都府福知山市三和町大原の大原神社に22日、ニュージーランド助産師会元事務局長のカレン・ギリランドさん(69)が訪れた。大正時代初期まで妊婦が出産に使った「産屋」を見学し、信仰と結び付いた出産の歴史に触れた。

 ギリランドさんは、妊娠から産後までを1人の助産師が担うニュージーランド独自の出産ケア制度の提唱者として知られている。今月半ばから講演のため来日しており、日本の産育習俗を学ぶため、国内の助産師らと同神社を訪れた。

 一行は神社にお参りした後、300年以上の歴史がある産屋を見学。林秀俊宮司から、臨月の妊婦が7日間こもって出産したことや、産屋が「あの世」と「この世」の境界を意味する川沿いに立ち、魂が再生する儀礼として出産が捉えられていたことなどの説明を受けた。

 ギリランドさんは「西洋にはない、日本古来の出産の知恵を知ることができた」と感動していた。