住民から浄財を受け取り、手を合わせて読経する水尾執行(1日午前9時12分、大津市坂本4丁目)

住民から浄財を受け取り、手を合わせて読経する水尾執行(1日午前9時12分、大津市坂本4丁目)

 師走を迎えた1日、天台宗の一斉托鉢(たくはつ)が全国約40カ所で始まった。大津市坂本地区では、澄み切った冬晴れの下、延暦寺の水尾寂芳執行が一帯を行脚し、住民から浄財を受け取った。

 同宗トップの天台座主の参加が恒例だが、先月22日に森川宏映・前座主が死去し、新座主に就いたばかりの大樹孝啓氏(97)は都合がつかず参加できなかった。

 この日は、延暦寺の僧侶ら約100人が、生源寺(大津市坂本6丁目)を午前9時に出発。新型コロナウイルス対策で少人数の班に分かれて托鉢に回った。

 水尾執行を先頭にした約20人の行列は、ホラ貝や鉦(かね)の音を響かせ、同寺南側に立ち並ぶ民家を一軒一軒訪ねた。住民が手を合わせ浄財を差し出すと、水尾執行が無病息災を願う経を唱え、深々と頭を下げていた。

 一斉托鉢は、天台宗「一隅を照らす運動総本部」が宗派寺院に呼び掛けて毎年実施。集まった寄付金は国内外の貧困支援や福祉活動に充てられる。