ご神体を両手に抱え、琵琶湖に入る井口宮司(滋賀県野洲市・マイアミ浜)

ご神体を両手に抱え、琵琶湖に入る井口宮司(滋賀県野洲市・マイアミ浜)

 ご神体を琵琶湖で清める兵主大社(滋賀県野洲市)の伝統行事「八ケ崎神事」が4日、同市のマイアミ浜で営まれた。神職が冷たい冬の湖に入り、神霊の再生を祈願した。

 旧暦10月上旬に祭神が湖の対岸からカメに乗って渡ったという伝承が残る。儀式は年に一度、ご神体を湖水で清め、再び魂を宿す意味があるという。

 祝詞を上げ、清めの酒をまくなどした井口昌宏宮司(63)は、白衣姿でご神体を両手に抱えて水の中へ。ゆっくりと歩を進め、水位が腰に届く沖合約50メートルで止まると、ご神体ごと体を沈めて清めた。浜辺では氏子ら関係者約60人集まり、様子を見守った。

 流行「第6波」が懸念される新型コロナウイルス感染症について井口宮司は「去年に引き続き、終息を祈願した」と語った。また、琵琶湖の水位低下を受けて、「なかなか体が水に漬からず、去年の倍は沖へ進んだ。自然の力を感じた」と振り返った。