京都府警宇治署

京都府警宇治署

 京都府宇治市ウトロ地区の空き家に火をつけて建物7棟を焼いたとして、京都府警宇治署は6日、非現住建造物等放火の疑いで、奈良県桜井市、無職の男(22)=別の器物損壊罪で起訴=を逮捕した。同地区は、太平洋戦争中に京都飛行場の建設に従事した朝鮮人労働者の子孫らが多く暮らす。

 逮捕容疑は、8月30日午後4時ごろ、宇治市伊勢田町ウトロの空き家に放火し、空き家と倉庫計5棟を全焼、民家2棟を半焼させた疑い。けが人はなかった。同署は認否を明らかにしていない。

 同署によると、男は7月に名古屋市の在日本大韓民国民団の施設に火を付けたなどとして、器物損壊の疑いで10月に愛知県警が逮捕。その後、起訴された。

 ウトロ地区の火災では、来年4月に地区内で開館する「ウトロ平和祈念館」の展示予定品の一部も焼失。2014年に韓国の珍島沖で発生した旅客船セウォル号沈没の生存学生が寄せた連帯メッセージの立て看板も含まれていた。地区関係者は「火災により、移住せざるを得なくなった住民もおり、放火が事実であれば残念。犯行動機を糾明してほしい」と話した。