大津地裁

大津地裁

 滋賀県東近江市の湖東記念病院での患者死亡を巡る再審で無罪判決が確定した元看護助手西山美香さん(41)=彦根市=が、国と滋賀県に国家賠償を求めた訴訟の進行協議が7日、大津地裁(堀部亮一裁判長)であった。協議後、原告側が会見を開き、県側が11月19日を期限に提出するとしていた刑事裁判の全ての記録と詳細な準備書面が提出されておらず、提出期限が来年3月10日に延期されたことを明らかにした。

 原告側弁護団によると、県側は12月6日付で「必要な調整を行い提出すべきと考えているが、作業は完了しておらず、なお若干の日時を要する」とする上申書を地裁に提出。進行協議で県側代理人は「国(検察)との調整に時間がかかっている」と説明し、裁判所も速やかな提出を求めたという。3月1日に進行協議、4月28日に第2回口頭弁論が開かれる見通し。

 井戸謙一弁護団長は「どうして3月までかかるのか問いただしたが、よく分からない説明だった。次回は口頭弁論の予定だったが、県側が書面を提出しないので、もう一回進行協議を挟むことになった」と話し、裁判の進行に遅れが生じていると強調した。協議に参加した西山さんは、会見で「なんでそんなに時間がかかるのか、腹立たしい。裁判ではいろんなことを言いたいのに、長引くことで記憶がなくなっていくのが心配」と批判した。