6月に行われたテロ対策の共同訓練(京丹後市丹後町袖志・航空自衛隊経ケ岬分屯基地)=提供

6月に行われたテロ対策の共同訓練(京丹後市丹後町袖志・航空自衛隊経ケ岬分屯基地)=提供

ひなびた漁村の前に美しい海が広がる京丹後市の袖志地区(左)。すぐ隣の高台に航空自衛隊基地と米軍基地(右)がある

ひなびた漁村の前に美しい海が広がる京丹後市の袖志地区(左)。すぐ隣の高台に航空自衛隊基地と米軍基地(右)がある

 陸上自衛隊と米軍が今年6月、京都府京丹後市丹後町の航空自衛隊経ケ岬分屯基地で、民間人を装ったテロリストに対応する共同訓練を行っていたことが8日、分かった。開会中の市議会で市が明らかにした。同基地での同様の訓練内容が明らかになったのは初めて。

 一般質問に立った市議に答えた。市側によると、内容は近畿中部防衛局の回答で、「不法に基地内に侵入した民間人に扮したテロリスト、これを想定したもの。そういった訓練を行った、というような説明を(同防衛局から)いただいた」とした。

 市議は6月30日、同基地内で私服姿の男性ら4人が横たわり、傍らで銃を持つなどした自衛隊員とみられる複数人が、空砲を使った射撃訓練と思われる様子を隣接地で目撃した。市議は9月定例会で、詳細な訓練の内容を説明するよう市に求めていた。

 陸自は6月18日~7月11日、国内の演習場などで日米共同訓練「オリエント・シールド」を実施。ミサイル防衛用のXバンドレーダーを備える米軍経ケ岬通信所に隣接する空自基地での訓練もその一環だった。

◆防衛問題に詳しい岩本誠吾・京都産業大教授の話

 自衛隊のレーダーサイトや米軍のXバンドレーダーがある経ケ岬は、監視対象とされる国からみれば、その機能を奪うための攻撃対象だ。訓練はレーダーを破壊するために上陸した工作員への対処だと考えられる。訓練内容が明らかにされたことで、市民は経ケ岬の地域特性を改めて認識せざるを得ないといえる。