白鬚神社の境内に完成した展望フォトスポット「藍湖白鬚台」(高島市鵜川)

白鬚神社の境内に完成した展望フォトスポット「藍湖白鬚台」(高島市鵜川)

藍湖白鬚台の上から、湖中にある鳥居を臨む高島ロータリークラブのメンバーたち

藍湖白鬚台の上から、湖中にある鳥居を臨む高島ロータリークラブのメンバーたち

4月、春の観光シーズン。「横断は危険ご遠慮ください」という横断幕(左)の前で国道161号を渡る観光客たち

4月、春の観光シーズン。「横断は危険ご遠慮ください」という横断幕(左)の前で国道161号を渡る観光客たち

 日本遺産「琵琶湖とその水辺景観」を構成し、琵琶湖内にある鳥居の風光明媚(めいび)さから県内有数の観光地として知られる滋賀県高島市鵜川の白鬚神社に、写真撮影用の展望台「藍湖(おうみ)白鬚台」が完成した。

 鳥居を撮影するため向かいの国道161号を横断する観光客が後を絶たないことから、道路を無理に渡らずに済むフォトスポットを設置した。

 展望台は高さ約3メートル、広さ約10平方メートル。鉄骨製で、10人ほどが一緒に登ることができる。神社の景観に合わせ栗色に塗られており、柱の上部には擬宝珠(ぎぼし)も取り付けられている。高島ロータリークラブが創立45周年の記念として設置。展望台部分の壁面内側には、同市の観光名所や特産品が写真で紹介されており、登ると湖中の鳥居と琵琶湖をパノラマ的に臨むことができる。

 名前は境内にある大津市出身の歌人、故中野照子さんの歌碑にある歌「吹き晴れて 藍ふかまれる 湖の 光となりて かへりくる舟」から名付けられた。

 国道161号は、同市と大津をつなぎ、地元の生活道路として交通量も多い。同神社前はカーブになっていることから、かえって危険につながると横断歩道や信号も設置されていない。境内など周辺には横断禁止を告げる看板や横断幕などが多数設置されているが、参拝に訪れた観光客のなかにはそれらを無視し、無理に琵琶湖側へ渡る人もいる。横断者のために一時停車や徐行運転を余儀なくされる乗用車も少なくなく、観光シーズンを中心に渋滞の原因にもなっている。

 8日行われた贈呈式では、同クラブの中田國博会長が「観光振興に役立ててもらい、観光と市民生活が共存することを願う」とあいさつ。関係者がテープカットを行い、供用開始を宣言した。

 高橋敬一宮司(60)は「従来から関係機関に安全対策をお願いして来た。来てくださる方々には、危険なので国道を横断せずこの台で撮影して頂ければ」と感謝していた。