大津地裁

大津地裁

 滋賀県日野町の神戸畜産日野分場で4月、社員寮の倉庫を全焼させ、従業員の男性を死亡させたとして重過失致死と建造物等以外放火などの罪に問われた無職の被告の女(50)の第2回公判が9日、大津地裁(大森直子裁判長)であり、被告は放火は正当防衛だとして無罪を主張した。初公判で弁護側は認否を留保していた。

 被告は罪状認否で、「(被害者に)首を絞められており、上着に火を付けたのは身を守るためだった。燃え広がるとは思っていなかったし、死ぬとも思っていなかった」と書面を読み上げた。

 弁護側は、放火罪について「ベッドに倒され首を絞められたことに対する正当防衛だった」とし、被告はアルコール依存症の影響で心神耗弱だった疑いがある、と主張した。重過失致死罪についても、放火が故意犯であるため成立しないと訴えた。

 起訴状によると、被告は4月17日夜~18日朝、従業員だった男性=当時(68)=と住んでいた社員寮の倉庫内で、ハンガーラックにかかっていた男性の上着にライターで火を付けて室内に延焼させ、男性に燃え移らせるなどして死亡させた、としている。