聖火リレーの周回コースに沿って変色したピッチの芝生(6月1日、京都府亀岡市・サンガスタジアム京セラ)

聖火リレーの周回コースに沿って変色したピッチの芝生(6月1日、京都府亀岡市・サンガスタジアム京セラ)

サンガスタジアム京セラで実施された東京五輪の聖火リレー(5月25日)

サンガスタジアム京セラで実施された東京五輪の聖火リレー(5月25日)

 5月下旬にサンガスタジアム京セラ(京都府亀岡市)で催された東京五輪の聖火リレーの後、ピッチの芝生が変色した問題で、京都府の西脇隆俊知事は9日、芝生の復旧費用約1600万円について「大会組織委員会に負担を求めるのは厳しい」と述べ、全額を府でまかなう考えを明らかにした。

 これまで西脇知事は費用の大半は府が負担するものの、一部は共催者である大会組織委に支払いを求める方針を示していた。

 京都での聖火リレーは当時、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されていたことを受け、公道での走行を取りやめ、代替措置として同スタジアムのピッチ上に設けた周回コースで実施した。

 ピッチには芝生が傷まないよう保護材が敷かれたものの、車両走行の負荷や降雨、高温多湿といった自然条件が原因で、周回コースに沿って芝生が黄色くなった。府は元通りに復旧するため、7月中旬から8月末にかけて芝生約1400平方メートルを張り替え、約1600万円を支出した。

 9日の記者会見で、組織委との協議状況を問われた西脇知事は、契約内容に会場の手配や設営の主体が府と明記されていることを挙げ、費用負担について「(組織委と)粘り強く折衝を続けてきたが、なかなか理解を得るのは難しかった」と話した。近く対応方針を決めるという。

 大会組織委は取材に対し「(芝生の)損傷の事実は把握しているが、京都府の判断と責任で会場の養生をしており、府において対応していただくべきものと認識している」と回答した。