【資料写真】岸本裕一京都府議

【資料写真】岸本裕一京都府議

京都府警の捜査員に任意同行を求められ、自宅を出る岸本裕一府議(中央)=2日午前10時25分ごろ、京都市北区

京都府警の捜査員に任意同行を求められ、自宅を出る岸本裕一府議(中央)=2日午前10時25分ごろ、京都市北区

 10月31日に投開票された衆院選の京都1区で、伊吹文明元衆院議長の後継候補として初当選した勝目康衆院議員(47)陣営の運動員に報酬を支払う約束をしたとして、京都府警捜査2課などは15日、公選法違反(買収約束)の疑いで、自民党の岸本裕一府議(68)=京都市北区選出=を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。容疑を認めているという。

 岸本府議は2015年の府議選に自民党公認で立候補して初当選し、現在2期目。関係者によると、今回の衆院選では勝目氏の選挙対策本部に入り、自身の地盤である北区の街頭宣伝活動や個人演説会などに携わっていた。

 捜査関係者によると、岸本府議の書類送検容疑は衆院選公示前の10月12日、北区で運動員の女性3人に対し、選挙期間中に勝目氏への投票を有権者に呼び掛ける「電話作戦」をしてもらう見返りとして、1時間当たり千円の報酬を支払う約束をした疑い。また府警は、運動員の女性3人も公選法違反容疑で書類送検した。

 公選法は、ウグイス嬢と呼ばれるアナウンス担当運動員など一部の例外を除き、選挙運動のスタッフに報酬を支払うことを禁止している。

 捜査関係者の説明では、府警は衆院選が投開票された後の11月上旬、岸本府議の事務所を家宅捜索した。その後も任意で岸本府議から事情を聴くなどして、捜査を進めてきた。

 衆院選の京都1区では自民党の伊吹氏が政界を引退し、元総務官僚の勝目氏が後継として立候補した。共産党前職や日本維新の会新人と3人の激戦となったが、勝目氏が8万6千票余りを得て当選した。

 現職の京都府議が選挙違反で摘発されるのは、07年の府議選で当選した議員が未成年者らに報酬を支払う約束をして選挙運動を手伝わせたとして公選法違反容疑で逮捕されて以来とみられる。