筆勢豊かな伊藤若冲の屛風などが並ぶ会場(26日午後3時40分、京都市左京区・細見美術館)

筆勢豊かな伊藤若冲の屛風などが並ぶ会場(26日午後3時40分、京都市左京区・細見美術館)

 細見コレクションの名品を集めた「美の饗宴(きょうえん) 若冲と祈りの美」展(京都新聞など主催)が27日、京都市左京区の細見美術館で始まる。26日内覧会が開かれ、江戸絵画の奇才伊藤若冲と宗教美術の世界が招待客に披露された。

 同コレクションは神仏への信仰を荘厳する美術、若冲や琳派など近世絵画を柱に構成される。同展は、若冲作品と宗教美術から精選した計約40件を展観する。

 若冲は緩急豊かな筆勢の「鶏図押絵貼屏風(おしえばりびょうぶ)」をはじめ、水墨の濃淡、筆触を生かした優品が並ぶ。「糸瓜(へちま)群虫図」は修復後、同館初公開。色鮮やかさを増したヘチマの葉陰にキリギリスやカタツムリなど小さな生命の宇宙が息づく。

 一方の宗教美術は、本物の毛髪を縫い込んだ重要文化財「刺繍(ししゅう)大日如来像」などが信仰の尊さを伝える。山岳修験の山・羽黒山御手洗池出土の和鏡(重文)は、初めて所蔵の全40面を一挙公開。花鳥の文様が優美な曲線で施され、自然への畏敬の源流を見て取れる。6月16日まで。月曜と5月7日は休館(4月29日、5月6日は開館)。有料。