京都弁護士会の入る京都弁護士会館

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【資料写真】京都刑務所

【資料写真】京都刑務所

 受刑者に全国戦没者追悼式の中継ラジオ放送を一斉に聞かせたのは人権侵害にあたるとして、京都弁護士会(大脇美保会長)は16日までに、京都刑務所(京都市山科区)に対し、望まない受刑者には同式の放送を停止するよう勧告した。


 勧告書によると、男性受刑者は2020年8月15日、同刑務所の単独室で、意思に反して同式のラジオ放送を聞かされ、黙とうを強制されたと主張して弁護士会に人権救済を申し立てた。弁護士会は調査を踏まえ、放送を聞かせたのは改善更生といった受刑者の処遇の目的とは直接関係ないなどとして、「一斉放送は受刑者の思想・良心の自由や人格的利益、静穏のプライバシーを侵害している」と指摘した。


 京都刑務所は「措置に違法、不当な点はなかったと考えている」とコメントした。


 また弁護士会は、司法修習生が被疑者らを取り調べる検察庁の研修において、パーティションで仕切ったブースを複数並べて同時並行で行うのは、被疑者間で互いの会話を聞かれるなどプライバシー侵害の恐れがあるとして、適切な措置を求める要望書を京都地検に送付した。