托鉢寒行で門前の店先に並んで読経する僧侶たち(19日午前8時45分、京都市左京区大原)

托鉢寒行で門前の店先に並んで読経する僧侶たち(19日午前8時45分、京都市左京区大原)

 京都市左京区大原で19日、三千院の歳末行事「托(たく)鉢(はつ)寒行」が行われた。この冬一番の冷え込みとなる中、僧侶たちは残雪の里を巡り、無病息災や商売繁盛などを祈って読経を響かせた。

 この日は最低気温が京都市で前日と同じ0・9度となり、今季最低タイを記録した。冷え込みが厳しい朝、僧侶11人が境内に集まった。今秋に門主になった小堀光實氏が「みなさんの志を預かり、各方面に託させていただきたい」と話した。御殿門を出発し、4班に分かれて約650軒を訪ねた。

 新型コロナウイルスの流行以前はほら貝を吹く山伏が参加したが、昨年に続いて僧侶と案内役の住民のみで集落を回った。屋根や畑に雪が残る中、民家や土産物店を一軒一軒訪ねては、経文を唱えた。集まった浄財は天台宗務庁(大津市)を通じて災害被災者支援などに充てられる。