都路華香が繊細な筆致で描いた「松竹梅図」(八幡市八幡・松花堂美術館)

都路華香が繊細な筆致で描いた「松竹梅図」(八幡市八幡・松花堂美術館)

 明治後期から昭和初期に活躍した京都市出身の日本画家、都路華香(つじかこう)の作品展「ある日の都路華香」が、京都府八幡市八幡の松花堂美術館で開かれている。敷地内の松花堂庭園にあり、昨年の大阪府北部地震で被災した泉坊(いずみのぼう)書院(府登録文化財)のふすま絵「松竹梅図」7面を初公開している。

 泉坊書院は明治時代に男山の山中から同庭園に移され、ふすま絵が納められた。庭園を整備した西村芳次郎氏に華香が出した直筆の年賀状も初めて展示する。

 乗客を細かく描写した「汽車図巻」や、大胆な配置で埴輪(はにわ)を描いた「埴輪」、月光に照らされたモダンな橋と波を墨で描いた「良夜」など30点を会場に並べ、華香の多彩な技法を紹介する。

 5月12日まで(5月7日は休館)。要観覧料。4月28日午後1時半から、京都国立近代美術館の小倉実子主任研究員の講演会(無料、申し込み先着80人)がある。松花堂美術館075(981)0010。