滋賀県甲賀市土山町大河原区で金融機関に預けていた区費1千万円以上が勝手に解約されて、使途不明となっていたことが12日分かった。元区長の男性が着服を認め、一部を返還したという。

 関係者によると、大河原区(約45世帯)は街灯の電気代や地域の寺の維持管理費などを名目に一世帯当たり月2千円を集め、複数の金融機関に預けている。通帳は区長名義で会計担当が管理を代々引き継いでいたという。

 同区は今年1月に寺の瓦のふき替えのため工事費を捻出しようと通帳を探したが見つからず、歴代区長から聴取した結果、5年以上前に区長だった男性が通帳から現金を引き出し、遊興費に使ったことを認めたという。区は住民に概要を説明した。

 現区長は「慣例で引き継がれていた通帳の管理が甘かった。元区長から全額弁済の意向が示され、返還も始まっているため刑事告訴はしない」と話している。