2022年、京都市営地下鉄を30円、市バスを20円、それぞれ値上げする計画案が市議会で審議される。早ければ24年に改定され、値上げ幅は地下鉄で過去最大、市バスは阪神大震災や週休2日制定着による乗客減を理由とした1996年以来の規模で、「全国一高い」と称される運賃がさらに高くなる。その背景に何があるのか。

 市交通局は理由を「新型コロナウイルスの感染拡大で乗客が減り、経営が苦しい」と強調する。値上げ計画案には「このままでは経営が破綻し、運行を継続できない」との記述さえある。

 確かに、市バスはコロナの直撃を受けた。外国人観光客増による「観光公害」の批判を受けて車両を約1割増やし、経営拡大が軌道に乗ったところで観光客は消失。膨らんだ運営コストを補うには「改定をお願いするしかない」(同局)。

 だが、