東山動物園に移動するツシマヤマネコの雄「勇希」=京都市動物園提供

東山動物園に移動するツシマヤマネコの雄「勇希」=京都市動物園提供

 京都市動物園(左京区)で飼育するツシマヤマネコの2歳の雄「勇希(ゆうき)」が14日、繁殖のため、名古屋市の東山動植物園に移される。人工保育で育てられた国内初の事例として注目を集めた人気者だけに、同園は「離れてしまうのはさみしいが、新たな場所での繁殖を期待している」と話している。


 ツシマヤマネコは、長崎県の対馬だけに生息する野生のネコで、国の天然記念物に指定されている。現在、国内でツシマヤマネコを飼育する動物園は8園で、市動物園では2012年から展示している。勇希は17年に帝王切開により誕生し、全国で初めて人工保育で育てられた。
 希少動物の動物園間の移動は、血統の偏りを防ぐために定期的に行われている。今後、東山動植物園では、勇希と別の園から移動が予定される雌とのペアリングを目指す。
 また、市動物園は13日、福岡市動物園から1歳の雌「ユリ」を新たに迎える。現在、勇希と一緒に生まれた雌「優芽(ゆめ)」と、昨年12月に長崎から来園した5歳の雄「リョウ」の繁殖に取り組んでいるが、妊娠には至っておらず、今後は、非公開の繁殖施設でリョウとユリのペアリングも試みる。