山本直樹被告(フェイスブックから)

山本直樹被告(フェイスブックから)

 厚生労働省は24日、山本直樹医師(44)=嘱託殺人罪などで起訴=の医師免許を同日付で取り消したと発表した。韓国で医師免許を取得した事実がないことが確認され、日本の医師免許取得要件を満たしていなかったことが判明したため、厚労相の職権で医師免許を取得した2010年5月7日までさかのぼって取り消すことにしたという。

 厚労省によると、受験資格認定申請書を省内で確認したところ、山本医師の海外医学部卒業証明書や海外医師免許証の写しが欠落していた。写しがないのは異例。当時の医事課職員に調査したが受理した職員を特定できず、山本医師は厚労省の聞き取りを拒んでいるという。

 山本医師は、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者=当時(51)=に、厚労省元職員の大久保愉一医師(43)と共謀して薬物を投与し殺害したとされる嘱託殺人などの罪で起訴されている。

 海外で医師免許を取得したと偽って山本医師が日本の医師免許を取得する直前まで、大久保医師が厚労省に在籍し、医師国家試験の担当部署に勤務していたこともあった。厚労省は会見で「大久保医師についてはプライバシー保護の観点から話せない。事実経過が明らかでなく、責任の所在は特定に至っていない」と述べ、調査と再発防止に取り組むとした。