京都の観光業界に深い傷痕を残した新型コロナウイルス禍が収束しないまま、2022年を迎えた。新たな変異株「オミクロン株」の世界的な流行など懸念材料は残るものの、ワクチン接種の進展もあり、回復への期待は高まっている。この2年間、観光事業者はこれまでのスタイルを見つめ直し、市民生活や感染対策と両立できる新しい旅の在り方を模索してきた。苦難を乗り越え、本格的な再生の道を進むことができるか。京都の底力が問われる一年が始まる。

 新型コロナウイルス禍は、京都観光の姿を一変させた。活況を支えたインバウンド(訪日客)は早々に姿を消し、国内客の動向も感染の波に翻弄(ほんろう)された。

 新型コロナの影響は、2020年2月ごろから顕著に現れ、市観光協会によると、初の緊急事態宣言が発令された4月の主要ホテルの客室稼働率は