洞穴内に祭られている穴観世音大菩薩(京都府舞鶴市東神崎)

洞穴内に祭られている穴観世音大菩薩(京都府舞鶴市東神崎)

 京都府舞鶴市東神崎の洞穴内に祭られた「穴観世音大菩薩(ぼさつ)(穴観音)」への参拝者が昨年から増え始めている。自治会による駐車場の整備やテレビ番組での紹介などが追い風とみられ、住民は穴観音を核に地区に人を呼び込もうと意気込んでいる。

 穴観音は広さが約3・5平方メートル、高さが最大約3メートルの洞穴内に安置されている。岩の間から入り参拝することができ「一つの願いをすればかなう」と伝わる。管理する東神崎自治会によると、かつては参拝を待ち列ができるほどだったが、年々減少し2017年の秋の大祭では参拝者が約30人になっていた。

 近くの神崎海水浴場も利用客が減り、地区のにぎわいに陰りが出てきているのに危機感を抱いた自治会が18年3月以降、穴観音周辺の雑木林を伐採。これまでになかった駐車場を約30台分整備し、周辺の案内板も新調した。また毎月の例祭と春秋の大祭に合わせ、地元産品などを売る出店を設けるようにした。18年5月にはテレビの旅番組で取り上げられ、同年9月の秋の大祭では参拝者は約150人、今年4月の春の大祭では約250人に増えた。

 岡本郁夫自治会長(67)は「珍しい場所なので若い人や外国人も来てくれ、かつてのにぎわいが戻ってきた。今後は駅からのマイクロバスやお土産なども考え、地区全体の活性化につなげたい」と話している。