月1回の集まりで森の整備に精を出すメンバーたち(城陽市平川・久津川車塚古墳)

月1回の集まりで森の整備に精を出すメンバーたち(城陽市平川・久津川車塚古墳)

10年前、古墳を整備しようと立ち上がった福富さん(左)と西浦さん。後ろに見えるのが前方後円墳=城陽市平川・久津川車塚古墳

10年前、古墳を整備しようと立ち上がった福富さん(左)と西浦さん。後ろに見えるのが前方後円墳=城陽市平川・久津川車塚古墳

 山城地域最大級の前方後円墳・久津川車塚古墳(京都府城陽市平川)を整備する「久津川車塚森づくりグループ2011」が、結成10年を迎えた。文化財と自然の両面から古墳の保護に取り組み、「市民参加が特色の古墳になれば」と期待する。

 国史跡の同古墳は5世紀前半に造られ、墳丘の全長は約180メートル。巨大な石棺などが見つかっており、山城地域を治めた大首長の墓と考えられている。

 10年前、剪定(せんてい)の研修で知り合った福富城介さん(74)=同市久世=と西浦信孝さん(74)=同=がグループを立ち上げた。当時は市教育委員会の発掘調査前で手入れされておらず、古墳は竹やぶと化していたという。古代の風景をよみがえらせるため、緑化基金を活用してのこぎりやチェーンソーなどの道具を購入した。

 市内で他の里山を整備する仲間に声を掛け、月1回の活動日に10~20人で作業を続けてきた。枯れて倒れた無数の竹を切ったり、伸び放題の樹木を刈ったりして、現在は平地から墳丘の姿を確認できるようになった。クヌギやコナラが中心の森を目標に、文化財と自然の調和を心掛けている。

 切り出した竹や木の活用にも注力。竹のしなりを使った弓矢体験や、木製そりで昔の石棺運びを再現したイベントは親子連れにも好評だったという。

 福富さんは「少々の雨なら来てくれるほどみんなが熱心。一緒に汗を流し、繊細な森づくりと体力づくりを続けたい」とほほ笑む。毎月第3日曜の午前中に活動する仲間を募集しており、問い合わせは福富さん0774(53)6381。