無農薬で20センチほどに育ち始めた5万株のニンニクの葉が、風にそよぐ。保存の利くニンニクは安定して収入を得られる作物だ。

 「いつでも現金化できるものがないと、銀行から資金も借り入れにくくなるんですよね」。落葉樹の山並みに囲まれた京都府亀岡市宮前町神前の畑で、横浜市出身の専業農家、大福浩剛さん(42)が穏やかに話す。見据えるのは獣害や過疎化で苦しむ中山間地の農村再生。今年、