山積みされたカールを手に取るお客。箱売りの段ボールには取っ手が付いている(草津市笠山・名神高速道路草津パーキングエリア下り売店)

山積みされたカールを手に取るお客。箱売りの段ボールには取っ手が付いている(草津市笠山・名神高速道路草津パーキングエリア下り売店)

 2017年に東日本での販売を終えた明治のスナック菓子「カール」が、滋賀県内の高速道路の休憩施設で人気を集めている。10袋入り段ボールを箱買いする人もいる盛況ぶり。背景には、首都圏や東海からの人が多く立ち寄る立地や、長く親しんだカールに対するお客の愛着がありそうだ。

 カールは1968年に発売され、全国で親しまれてきた。しかし福井、岐阜、三重各県以東での販売が終了したことで国内では滋賀県などがカールを買える東端になった。

 箱売りが広がったのは、約4年前の名神高速道路草津パーキングエリア(PA)上り売店が発端だ。商品入りの箱を置いていると、そのまま箱をレジに持ち込む客が現れるようになったため、持ち運び用のひもを箱に付けるようになった。

 箱売りは近隣の休憩施設に拡大。このうち、草津PA下り売店では2020年12月~21年11月末の1年間で約4万袋を売り上げており、明治関西支社の社員は「(一店舗で)こんなに売れるのは珍しい。草津は箱売りの代表例になっている」と舌を巻く。

 箱買いした愛知県西尾市の自営業男性(61)は「PAは買い求めやすく、車で運びやすい。愛知では手に入らないので大人買いです」と笑顔を見せ、同県飛島村の女性(43)は「久しぶりで懐かしい。友達へのお土産にする」と4袋購入していた。

 草津PA下り売店の渡邉泰典店長は「カールを買う人は20代から高齢者まで幅広い。販売していない地域の人に懐かしい味を分かち合ってもらえれば」と話していた。