昆虫食カフェで販売するコオロギパウダー入りのチョコスコーンをPRする学生たち(京都市北区)

昆虫食カフェで販売するコオロギパウダー入りのチョコスコーンをPRする学生たち(京都市北区)

コオロギパウダー入りのソースで味付けした「クリームパスタ」

コオロギパウダー入りのソースで味付けした「クリームパスタ」

 昆虫食の魅力を発信するカフェを、京都産業大の学生が15、16日に京都市中京区のシェアキッチンで開く。世界的な食糧難対策の一つとして注目される昆虫食だが、日本では敬遠されがち。学生らは見た目のイメージを払拭(ふっしょく)するべく、コオロギの粉末を使ったパスタやスコーンを考案し、「多くの人が食糧問題に関心を抱くきっかけになれば」と期待している。

 国連は世界の人口が2030年までに85億人に達すると予測しており、将来的な食糧不足が懸念されている。国連食糧農業機関(FAO)は昆虫類を有望な食糧として勧める報告書を13年に発表している。

 今回カフェを開くのは、京産大経営学部の伊吹勇亮准教授のゼミに所属する2年生24人。授業の一環で昨年6月に10~20代の若者ら約400人にアンケートを実施したところ、「昆虫食を聞いたことがあり食べたことがない」と回答した285人のうち7割が「食べる機会がない」と答えた。栄養価が高く、豚や牛より飼育コストが低い昆虫食のメリットが知られていないと考え、カフェを企画した。

 最大の課題は、見た目を嫌がる人が多いこと。学生グループの副代表安藤萌さん(20)も「最初は抵抗があった」という。そこで食用の昆虫をそのまま揚げたり煮たりするのではなく、パウダー状にした加工品を使うことにした。6月から試行錯誤し、3種類のメニューを考案した。

 「エビのような味がする」(学生)というコオロギ粉末の風味をソースに生かしたボロネーゼやクリームパスタ(各800円)、粉末量を変えて味の比較ができるチョコスコーン(500円)、コオロギコーヒー(350円)を用意する。

 安藤さんは「実際に食べると昆虫食の見方が変わった」と話し、学生代表の追田洵己さん(20)は「味には自信がある。昆虫食や食糧問題を身近に感じてほしい」と呼び掛けている。

 場所は中京区寺町通夷川上ルの「CIGOTOnoBA」で、両日とも午前11時~午後6時。