巧みな足さばきで鞠を蹴り合う蹴鞠保存会の会員たち(4日午後、京都市左京区・下鴨神社)

巧みな足さばきで鞠を蹴り合う蹴鞠保存会の会員たち(4日午後、京都市左京区・下鴨神社)

 京都市左京区の下鴨神社で4日、新春恒例の「蹴鞠初(けまりはじ)め」が行われた。紫や黄などカラフルな装束をまとった「鞠足(まりあし)」たちが優雅に鞠を蹴り上げ、2年ぶりに参拝者らを楽しませた。

 明治天皇の意向を受けて1907年に設立した「蹴鞠(しゅうきく)保存会」の16人が参加。下鴨神社は後鳥羽上皇らが蹴鞠を楽しんだ歴史もあり、昭和30年代から毎年蹴鞠が奉納されている。昨年は新型コロナウイルスの影響で初めて中止された。

 小雨が降る中、神事に続いて鞠足たち8人が境内に設けた鞠庭で、「アリ」「ヤァ」「オウ」と掛け声を出しながら右足で鞠を蹴り合った。感染防止のため、歓声は控えるように呼び掛けられ、後ろ向きに鞠を蹴り返すなど好プレーが出ると、参拝者たちは拍手でたたえていた。

 蹴鞠保存会は稽古をコロナ禍で2019年3月から見送り、昨年12月に再開したという。同会の上田恒弘理事長(75)は「けがも心配したが無事に奉納でき、いい始まりを迎えられて感謝している」と晴れやかに語った。