愛らしい男の子「たろう」が活躍するたろうシリーズなど、堀内誠一の手がけた作品が並ぶ会場(京都市下京区・大丸ミュージアム京都)

愛らしい男の子「たろう」が活躍するたろうシリーズなど、堀内誠一の手がけた作品が並ぶ会場(京都市下京区・大丸ミュージアム京都)

 雑誌「アンアン」「ブルータス」などのロゴデザインや、絵本「たろうのおでかけ」「ぐるんぱのようちえん」でも知られるデザイナー堀内誠一(1932~87年)を紹介する展覧会「堀内誠一―絵の世界」(京都新聞主催)が、京都市下京区の大丸ミュージアム京都で開かれている。

 堀内は10代から企画やデザインの仕事を手掛け、雑誌の創刊にも多く関わった。堀内が描いた雑誌ポパイやオリーブの表紙絵からは、時代を動かすような明るさが伝わってくる。

 絵本作家としても活躍し、54歳で亡くなるまでに60冊以上を描いた。絵本の役割を「大人を信じている子どもたちに手をさしのべるもの」と捉え、科学絵本「かげ」「ほね」、月刊こどものとも200号記念の「てがみのえほん」、英国の田園風景を生かした「こすずめのぼうけん」など、作品は子どもの心に内容が伝わるよう考え抜いて描かれている。

 会場では絵本原画のほか、73年からのパリ生活で生み出されたイラストや地図も展示する。びっしり書き込まれた文字はいま読んでも旅に出たくなる楽しさだ。1月4日から24日まで。有料。